落ち込んだ時にすることってニュースソースのランキング結果から…
「自分探しの旅に出る」 ↑こんなやつは上位にないんですね(^^;
うる覚えっすが、ちょっち前にはセンチメンタルジャーニー的な意見もあったはずなんですが(笑)
これって、あれなんですかね? 自分探しの旅に出ても、♪探したけれど見つからないのに〜って、夢の中へ向かうかの如く、自室に引き籠もって、♪あぁ〜だから今夜だけは〜って、心の旅に出ちゃう方が増えたとか!?
いやいや、自分探しの旅に出ても、水曜スペシャルの川口浩探検隊よろしく、結局見つからないで♪Return to my selfってことを、わかっているから旅に出ない方が増えたとか?!
そういえば、自分探しの旅に行って、捕まっちゃって解放してもらうに色々やってもらった際には『自己責任』って言葉が流行りましたなぁ(懐)
最近はまったく耳にしなくなったこの言葉ですが、落ち込むようなことになった原因は、ある意味で自己責任なんでしょうかねぇ?(--;
もし、近いうちにおいらが落ち込むことがあったら、♪ いい日旅立ちってことで、明らかに無駄ですが… 自分探しの旅に、トランクス一枚履いて浪漫飛行に出ちゃいたいと思います(爆)
って… 旅に出る暇があるのか?!
センチメンタルジャーニーに行きたくもないし、行く暇もないことを天秤にかけたままおとなしく静かにフェードアウト♪
って、タイトルでもカクテルぢゃありませんから(笑)
今宵もクワガタ&カブトムシハンターに行ったんですが、その前に某サイトで「バナナ焼酎の罠を仕掛けるとカブトムシが採れます!」って記事を見かけて早速今夜試してみたら・・・
カブトムシ♀がいました!!
ハンター目指す人は是非とも一度お試しあれ!(爆)
(注)ここから先はエロオヤヂの薫が満載ですいので、エロ嫌いな方はここで引き返してください(笑)
さて・・・
今頃、サイパンでカップ麺を食べているだろう部下の、渚にまつわるエトセトラを半分羨ましく思いながら仕事を片っ端からやっつけていくと、あっという間にランチタイムに突入(^^;
カップ麺に対抗するなら、うどんでしょ!ってことで、スーパーで、ぶっかけうどん&ゴーヤサラダ&アイスティーを仕入れてレジに向かうと近所の短大生でレジに行列ができていました。
おいらが支払いを済ませてレジを後にしようとしたら、おいらの前に精算をすでに済ませた娘が、おいらの真後ろにいた友達に向かって・・・
「●●ちゃ~ん!スプーンいっこもらってぇ~」
なんて叫んだら・・・
「え?!どこで?!」
な~んて、後ろの娘が天然なレスをしたもんだから、おいらの前にいた娘は半笑いしながら・・・
「んもぉ~!」
って、言いながらレジに向かって来たその時!!
両手で弁当とジュースを持っていたその娘が、床にたまたま落ちていたビニール袋に足をとられ・・・
「キャッ!」
なんて軽い悲鳴をあげながら、おいらの胸に飛び込んで・・・
キター(゜∀゜)-!!
で、おいらも両手でうどんなんかを持っていたから、両手でその娘を支えることができずに焦ってたら、フカフカの2つの膨らみがおいらの胸板に・・・
ポヨンですか?
フニャンですか?
プルンですか?
ってなことで、乳との遭遇ですよ!男性諸君!!(嬉)
更に、その娘の首と、おいらの首がクロスカウンターのように交わり、柔らかで&すんばらすぅい~香りの髪がおいらの鼻にかかり、尚且つ、その娘の唇がおいらの耳に触れ・・・
「あっ・・・」
なんて言われてごらんなさい!
真昼の日本のスーパーから、サイパンを飛び越え、天国に一番近い島に飛んでイスタンブールですよ!
しかもしかも!!
レジで精算を済ませた後ろの娘が、おいらに倒れかかった友達を見て・・・
「大丈夫?!」
って声をかけた瞬間・・・
「キャッ・・・」
って・・・
あ、あ、あ、あのぉ・・・
背中にも柔らかな2つの膨らみが感じられ、反対側からも素敵な香りがするんですが・・・
おいらにどぉしろと?
おいらにどぉしろと?
おいらにどぉしろと?
って・・・・
ピーしたいんですが(爆)
(/\=)やん♪
で・・・
前から後ろからの4つの柔らかな膨らみがゆっくりと離れていく時、前の娘のTシャツの隙間からブラチラが降臨!
ヤヴァイッす・・・
majiでヤヴァイッす!(汗)
なんて、暴走モードをなんとか自主規制していると、前後から・・・
「すいませぇ~ん」
って・・・
いや、謝ることないから!
むしろあろがとうだから☆
そう心の中で思いつつも・・・
「大丈夫だった?」
なんて、紳士的に話しかけてみたら、はにかみ笑いを2人にされてしまいました~
いやはや、YMCAすぎる金曜の昼下がりでした♪
「さて、今日も仕事終わったし、飲みに行くぞ!」
な~んて、職場のアフター5ってのは昭和の時代には至極当然のコミュニケーション手段でしたが、平成時代は中々アフターに職場の人と・・・っていうのは難しいそうで(^^;
そんな中、うちの職場は地理的要因等もありまして、仕事の後に飲みに行くとかはできないんですが・・・(涙)
最近は、仕事の後にクワガタハンターに出かけてます(爆)
また、それが採れるし楽しいんですyo!(≧▽≦)
こんな楽しみ方は、この職場くらいしかできないんでしょうなぁ(しみじみ)
かれこれ12年以上は付き合いのある、某サイト(もぉすでになくなっている)の仲間のツイートの流れで「愛と職と金」のことについてやってたんですが・・・
いやはや、OLさんは逞しいね(-。-)
majiで見習わなくっちゃって思ったさぁ~(沖縄風に)
アドロック・サーストンの名言「ねだるな 勝ち取れ さすれば与えられん」に例えるなら「ねだるな 勝ち取るな 与えられるな」って感じぢゃないかと☆
良い意味で本当に悟りに入っているんじゃないかと思えるくらいに、皆様解脱されたんぢゃないかと、つくづく思いましたよ。
(って、宗教的側面は一切ありませんが(^^;)
愛なんてねぇ、職なんてどぉでもえぇ、金なんて日銭あればえぇ、傍から見たら[その日暮らし]ってうしろ指をさされるだろうが、それのどこがいけないのかと?
今を生きていて、好きなもの食べて飲んでいられるだけでいいんぢゃね?
むしろ、それで良し!
なんて言えちゃう気風の良さは江戸っ子だねぇ~寿司食いねぇ!って言いたくなりましたが、その反面、おいらは弱くなったと指摘されまして(苦笑)
わかりました!この夏は遠方から超久々に花の都大東京に出てくる、おね~たまもいるそうですので、OLの一員といたしまして、おいらも参加してつまらない悩みを吹き飛ばしてこようかと思います☆
(おいらは当時からハートがOL認定を受けておりますので(≧▽≦))
最近のSNSや、何でもかんでもアプリって現象ってどぉなんでしょ?(^^;
あれもやりたい、これもやりたいってアプリ起動してたらmajiで一日がアプリ漬けってことに・・・
おいらも、すでにもぉなりつつありますが、怖いよねぇ(--;
更に、アプリぢゃないゲームやブログなんかもやってると、下手したら一日の半分は携帯やPCいじってますよね(笑)
って、PCいじれてネット環境が整っているおさぼりOLさんの仕事が暇な時は、あっちこっちそっちに忙しいそうで、そう言えば昔は終日某サイトの掲示板でチャット状態で勤務している状態があったなぁ(しみじみ)
5ヶ所で書き書きして、アプリ&ゲームは両手両足ぢゃ足りないくらいやっても、「まだまだ甘いよ(笑)」って言われると、キャスバル・ソム・ダイクンみたく「坊やだからさ」って言いたくなりますが(爆)
で、ちょっちアプリなんかをどれくらいやっているのか、あっちこっちそっちの100人に聞きましたところ・・・
両手両足の倍は当たり前みたいですな(^^;
(って、100人ってのは嘘ですが(自爆))
みんな大丈夫?!
そんなやって大丈夫!?
中には、何時には何を起動させて、何時には仲間に報告してとかスケジュール管理を徹底しているってYOUNGもいたりして、「その情熱をもっと別のことに使ったらどぉ?」って思わず言ったら・・・
「いえ、これが趣味なんで」
って、さらっと流されました(笑)
そんな皆さんを、遺憾系ってよりも、むしろ天才なんぢゃね?って思ったりもするおいらは、ちゅ~とはんぱやなぁ~ってギャグりながらテキトーにやっていきますかな♪
で、「何にしてもテキトーだよね?(笑)」って突っ込みは(一応)ご遠慮いただきながらフレームアウト!
「は~い!そこのエロ本立ち読みしてるお兄さ~ん」
来た・・・
コンビニで恥ずかしげもなく『エロ本』なんて言葉を口にして近寄って来るなんて、まったくあいつときたら・・・
「ば~か!誰がエロ本なんて読んでるんだよ!」
ほら、やっぱりだ。ガキの頃から『おしとやか』なんて言葉は、まったく似合わない女。
「そりゃ決まってんぢゃん!あんたよ!あ・ん・た!」
ったく・・・コンビニで指差しかよ。
「あのさぁ、これのどこがエロいんだよ?」
「TOKYO WALKING?」
「ほら!これのどこがエロいんだよ!?」
どうだ!ざまぁみやがれ!
「・・・。エロいぢゃん」
「はぁ?」
何言ってんのこいつ?
本当にわ訳わかんないヤツだよな。
「だって、これで奏なんかとデートするとこなんかを下調べしてたんでしょ!?このエロス!!」
「お前なぁ・・・。一体どうしたらそんな思考に結び付くんだ?」
「だって、駈だよ?あんたの普段の行動見てたら普通に結びつくぢゃん!」
いつもながら何言っても無駄だな・・・。
「はいはい・・・」
「ちょっと!何処行くのよ?エロ本買わなくていいの?!」
またかよ!恥ずかしい・・・
「ちょっと!まったく人が呼んでるのに逃げるなんて、やっぱり疾しいからでしょ?!」
「お前なぁ・・・」
「ほらほら、素直に白状せい!今ならまだ罪は軽いぞ?」
「だからぁ、俺は奏なんかとデートなんてしません!」
大体、なんで俺と奏なんだよ?
本当、訳わからんよな・・・
「え?駈まさか知らないの?」
「はい?」
「え~!?こいつマジだよ!」
「だから何よ?」
「知りたい?」
「だから何?」
「知りたいの?」
「教えてくれよ!」
「高いよ!」
でた!高慢な笑み!
こいつの笑みときたら本当に・・・
「わぁったよ!だから教えてくれよ!」
結局、いつもこいつには頭があがらないんだよな・・・
「しょうがない。駈とは幼馴染の間柄だ。教えてやろう」
「おう。早く教えろよ」
「奏がねっ・・・。駈のこと狙ってるんだって」
「は?ええっ?!」
何それ?
初耳・・・
「あんた、マジで知らなかったのね!」
「知らねぇ・・・。っうか、なんで俺なの?」
「そんなこと私だって知らないわよ!大体、子供の頃からグズで泣き虫で逆上がりもできないこいつに奏が惚れちゃうなんて、この世の終わりよ!!」
「おいおい、それは言い過ぎぢゃね?」
ってか、こいつ何で怒ってるの?
「い~や!全然言い足りない!大体あんたは・・・」
「おいおい、『あんたは』って、俺は何もしてないぜ?」
「何かしてたら犯罪よ!犯罪!エッチ、痴漢、スケベ!!」
「はぁ~」
「ちょっと!何であんたが溜息なんかつくのよ!溜息つきたいのはこっちよ!」
「は?」
何言ってんの?こいつ?
「とにかく!駈!あんたは奏のこと好きなの?!」
「はいぃ?!」
藪から棒に何言ってんの?!
「だぁかぁらぁ!奏のこと好きなの?!」
「そんな・・・なぁ、柚ならわかってんだろ?俺の好みのタイプがどんなんかって」
「ってことは、奏のことは好きぢゃないのね?ね?ね?!」
「好き・・・ぢゃないよ」
って、何で俺はこんなこと言わされてるわけ?
「な~んだ!それならそうと初めっから言えばいいのに!」
「うっせいな・・・」
って、その笑顔は何?
「あ、駈の疑惑も晴れたし、情報提供料ってことでファミレス行こっ!」
「はいはい」
「ほらほら!早く早く!」
本当、こいつには頭あがらないよな・・・
「ほら!急げ!駈!!」
今日の投票所でのリアルな出来事・・・
①小学校の体育館が投票所で、靴を脱いでスリッパに履き替えて投票に向かわなければならない状態の中、靴を脱げないお年寄りで入口から渋滞・・・
②受付でハガキを差し出して、氏名の確認の際・・・
「●●さんですね?」
「いや?俺は××だ」
間違えて息子さんのハガキを持ってきたようで・・・
③受付終わり、まずは●県の候補者の氏名をあちらで書いてくださいと言われ・・・
「弱ったなぁ。おら字読めないよ。メガネ忘れた」
④同じく候補者名を書くように言われ・・・
「自分の名前でもいいのけ?」
⑤候補者名を書くブースにて・・・
「あのさ~、書くものないんだけど!え?鉛筆でいいの?!どれ使ってもいいの?!」
⑥候補者名を書き終えて・・・
受付に投票用紙を渡しに戻る。
⑦比例区の受付にて・・・
「比例区って何書けばいいの?」
⑧比例区を書くブースにて・・・
「あ!間違えた!消しゴムない?!」
⑨出入り口に戻り・・・
「あ!俺の靴ない!」
⑩体育館から出て、出口調査の人に聞かれて・・・
「もぉ、わかんないから犬の名前書いた(笑)」
↑リアルにこんなことに遭遇し、産まれてはじめて選挙終えるのに30分以上かかり、おかげで出勤の電車一本乗り遅れました(--;
今度からは出勤前に投票に行くのをやめようと思います!
つぅかさぁ~、こんな人達に参政権って与えてどぉなん?
それで選ばれた議員なら、そりゃこの国は良くならないんぢゃね?
P.S 自分の靴は、ジジイが座って靴を履くのに、お尻に敷かれてました(怒)
中村主水にお願いに行こうかと本気で思いましたが、連絡手段がわからないので断念しましたが、
どなたか連絡先を知っていらっしゃいましたら教えてください(爆)
「ん?なんか言った?」
「あっ、ううん。なんでもない」
「そう?あ!でさぁ、映画なに見る?俺はさぁ・・・」
そういえば、あの日もここで映画の話だったっけ。
緊張して何を話していいかわからなくて、適当にハニカンだり、わけもなくやたらと毛先を指先でいじったり・・・
あれから何年?
二年・・・くらい?
早いなぁ・・・
あの日も、こうして窓際の席でミルクティーを飲んでいたんだよね・・・
「でさぁ、やっぱ、映画観終わったら何か食べに行きたいんだけど、俺的には、こないだマー君が言ってたパスタ屋に行きたいわけ!」
「えっ?あっ、いいんじゃない?」
「おいおい・・・、さっきから何か変だぞ?」
「そ、そぉ?何でもないよ。大丈夫大丈夫」
なんか・・・
あの時と似てるな・・・
彼は一生懸命話してくれるのに、私はどこか上の空。
最初がそんなんだったし、しょうがなかったのかな?
結局、あの恋は実らなかった。
なんでだろ?
なんでだろ・・・ね?
「ちょっとさ、言わなければならないことがあるんだ・・・」
「え?」
「彼女ができたんだ・・・」
「えっ!?」
「ごめん・・・」
「ごめんって、私はなんだったのよ!?私は、私は・・・」
「ごめん・・・」
「さっきから『ごめん』って、やめてよ!」
「子供が・・・子供ができたんだ。だから・・・だから・・・」
「もぉ!いいかげんにして!彼女の次は子供!?馬鹿にするのもいいかげんにして!!」
「ごめん。嘘じゃないんだ。だから、お前とはもぉ・・・」
放心状態っていうのは、あれがはじめての経験だった。
なんなんだろ・・・あれって・・・
気付かないうちに涙が勝手に溢れてきて・・・
なんで?なんで?ねぇ?なんで?
「凝縮した悲しみの粒が頬をつたって零れ落ちたら、明日にはきっとその頬を優しく撫でてくれる人が現れるから・・・」
その言葉が最後の言葉だったなぁ・・・
そっか・・・、あれからもう二年か・・・
早いな・・・
「だーかーらー!俺はパスタ屋にしたいわけ!聞いてる?なぁ?聞いてる?」
あ・・・そっか・・・
私は、今ここにいるんだ・・・
「なぁ?聞いてる?」
「うん!わかったわかった!そうしよ!ほら、映画はじまっちゃうよ?ほらほら早く早く!」
あの日握れなかった手を今日は私からしっかりと握って、私は走りはじめた。
さようなら。あの日の私。
その日は新宿で合コンだった。
私はあんまり行きたくなかったんだけど、結佳の強烈なお願い攻撃に屈伏し、しぶしぶ参加してきた。
やはり、思っていたとおりで、これは!ってメンズはいなかったし、料理もイマイチだったから、とりあえず呑んで帰るかと思い、呑みに撤して何事もなく普通に酔って部屋に帰ってきた。
部屋に着いたら、軽くシャワーでも浴びるつもりだったんだけど、バックを置いてベットに座ったら、なんとなくダルくなってしまい、知らぬ間にそのまま寝てしまっていた。
どれくらい経った頃だろう…
閉じている瞳に、青白い灯りが点滅している感覚に気がついた。
モゾモゾと灯りのする方に右手を伸ばすと、何かに触れた。
左手で目蓋の上をゆっくりと擦りながら、右手に触れたものを確かめてみる。
それは、私のではない携帯電話だった。
「これ…誰の?」
独り言を口からゆっくり吐き出しながら、知ってる人の携帯を思い出してみる。
ダメだ…
思いつかない。
仕方なく、軽いため息をついていると、その携帯に何らかの着信を知らせるランプが点滅していた。
私は、恐る恐るその携帯電話を開き、壁紙などはない真っ白な画面を見た。
画面にはメール受信中の赤い文字が、幾度となく蠢いていたが、着信音などはなかった。
しばらくすると、画面にはメールのアイコンが表示され、携帯は静かになった。
私は薄暗い部屋の中で、ゆっくり丁寧に携帯を見た。
画面には日付と時刻とメールのアイコンがあるだけ。
携帯の色は黒で、小さな鈴の付いた白いストラップがついている…
やはり、私の知ってる人には、この携帯を持っている人はいない。
私は携帯を折り畳んで、枕元に置き、クシャクシャと軽く頭を掻き毟って横になった。
「これ…誰のだろう?」
ボンヤリと天井を見つめながら、また独り言を吐き出しながら、私はまた携帯を手に取った。
両手でゆっくりと携帯を開く。
相変わらず画面にはメールのアイコンがある。
「見ちゃおっか…見れば、誰の携帯か知る手掛かりがわかるかもしれないし、私の部屋にあるんだし、いいよね?」
そんな都合の良いことを携帯に向かって話し掛けながら、私はゆっくりとメールのアイコンをクリックした。
鈴木美優さんへ
今、私はあなたの部屋の近くからメールを出しました。
このメールをあなたは2:43に開きます。
そして、あなたはこの携帯を持って、3:06に部屋を出て、私に会いに来てくれます。
私は3:10にメゾンドソレイユの101号室前にいます。
「なんで私の名前を知ってるの!?」
メールを開いて、私は声を上げた!
それに、私がメールを見る時間まで書いているなんて…
私は自分の携帯をバックから取り出して、時間を見た。
2:45
「なんで…」
一気に目が覚めた。
それと同時に背筋がゾッとした。
私はもう一度メールを見た。
それから、この携帯について調べはじめた。
電話帳、受信メール、送信メール、着信記録…
色々調べてみたが、何もわからなかった。
いや、私宛てに来たメールの他には何もなかった。
「なんなんだろ…」
肩まで伸びた髪を右手で掴み、後頭部をクシャクシャと掻き毟りながら、私は考えた。
朝になったら警察に行こうか…
でも、上手く説明できる?
無視してよっか…
でも…
どうしよう…どうしよう…
考えても、考えても答えなどでるはずはなかった。
ボーっとノッペリとした天井を暗がりの中で眺めいる私は、このメールの差出人のことが気になってきた。
何故、私の部屋に携帯があったのか?
それに、何故、私の名前を知っているのか…
メールで呼び出された場所は、私の住んでいるアパートの一階だし、101号室の隣部屋は大家さんの娘が確か住んでいたはず…
大丈夫よね?
ううん、きっと大丈夫。
私はだんだん真夜中に人を混乱させるヤツが、どんなヤツなのか一目見たくなってきた。
そして、ベットからむくりと起き上がりバスルームに行って顔を洗った。
タオルで顔を拭いていると、ふと目の前にあるヘアスプレーに目が留まった。
「目潰しくらいにはなるかな…」
私は簡単に身支度を整えて、バックの中にヘアスプレーと知らない携帯を入れ、自分の携帯を右手に持ち部屋を出た。
部屋の外はいつもの夜よりも静まり返っている気がした。
私は周囲に気を配りながら、ゆっくりと階段を降りて行った。
そして、何事もなく一階に着く。
指定された部屋の前を少し遠目から覗くと、ショートヘアの小柄な女性が立っているのが見えた。
その女性は、不意に私の方に向き直り、両手を前に合わせて深々と頭を下げた。
私は少し面食らいながらも周囲に気を配りながら、ゆっくりと彼女の方に近付いていった。
「こんばんは。こんな夜更けにお呼び出ししてしまって、ごめんなさいね」
彼女はとても丁寧に、そしてゆっくりとした口調で話はじめた。
「あ、そうそう、はじめに言っておきますね。私はあなたに危害を加えたりしようなんて、まったく思ってないから安心してくださいね。話もすぐに済みますから」
私は彼女の瞳を見つめていた。
彼女も私の瞳を寸分の狂いなく見つめながら話しかけている。
彼女の瞳はとても透き通っていた。
「今夜、あなたをこんな時間に呼び出してしまったのは、あなたに直にお礼を言いたかったからなんです」
お礼?
私は彼女の顔をよく見つめながら、どこかで会ったか思い出してみた。
どこかですれ違ったりしていたかもしれないが、少なくとも私の記憶にはまったくない女性だった。
「私はあなたをよく知っています。けれど、今のあなたは私をまったく知らない」
彼女は私のことを知っていて、今は私は彼女のことをしらない?
えっ?今は?
「そぅ、今はまだ、あなたは私のことを知らないの。でも、もう少し時間が経ったら私のことを思い出します。でも、それはどうでもいいことなの。私は今これからあなたにお礼が言える。それが大切なことなの」
私はまったく意味がわからなかった。
見ず知らずの女性からお礼を言われるようなことなど、まるで思い当たらなかった。
しかも、何故こんな夜更けに…
「鈴木美優さん。あなたは私達親子をとても愛してくれました。そして、私の子供の死に涙を流して悲しんでくれた」
親子?子供の死?
子供?!
「あの子が亡くなってからも、あなたは私達のことを気に掛けてくれた。私は本当に嬉しかった」
私は混乱していた。
何が何だかさっぱりわからない状態だった。
あなたは一体誰なの?
「鈴木美優さん。本当にありがとう。そして、この一言がいいたい為に、こんな時間に呼び出してしまってごめんなさい」
彼女はとても丁寧に深々と頭を下げ、再び顔を上げる彼女の瞳は涙に濡れていた。
「それでは、さようなら」
彼女はもう一度深々と頭を下げ、くるりと私に背を向けて歩きだした。
「あ!け、携帯!」
私は急にあの携帯のことを思い出し、彼女に向かって叫んだ。
「いぇ、あの携帯はいいんです。もし、良かったら大切にしてあげてください」
彼女は振り返って、少し微笑みながら会釈すると、闇の中に消えていった。
私はやっと彼女の後を追った。
しかし、暗闇の路地にはもう誰もいなかった。
私はあの携帯が気になり、バックを開けた。
そこにはヘアスプレーと、小さい鈴が付いた白く細い首輪が入っていた。
「あ!」
私は声を上げた。
その時、私の携帯が鳴った。
「もしもし?」
「もしもし、美優?今、あなたのところにもあの子のお礼をって来なかった?」
「うん、来たよ…来た」
私は結佳と電話しながら泣いていた。
結佳も泣いていた。
今夜、私達にお礼を言いに来たのは、学校でよく見る猫だった。
その猫は春に子供が生まれ、私達は子猫に小さな鈴がついた白い首輪をつけ、学校内で見かける度に可愛がっていた。
しかし、ついこの間、学校前の道で車に轢かれている子猫を結佳と見つけてしまい、二人で声を上げて泣いた。
その姿をあの猫が悲しそうに見つめていた。
私は部屋に戻り、小さな鈴の付いた細い首輪をバックから取り出してギュッと握り締めた。
「ごめんね。そして、ありがとう」
私は気持ちを込めて、首輪に語り掛け、首輪をアクセサリーケースの中に丁寧にしまった。
窓からは、まばゆい朝の光りが差し込んできた。